塚原光男センター長

塚原光男 センター長

塚原光男 センター長

ご挨拶

体操競技と出会い62年目を迎えます。

20年の選手生活では、オリンピック大会(メキシコ・ミュンヘン・モントリオール)に3回出場し、メダル(金メダル5、銀メダル1、銅メダル3)を獲得するとともに、自ら開発した世界初の技である「塚原跳び」や「月面宙返り」に成功するなど輝かしい実績をあげることが出来ました。

選手引退後は体操ニッポンの強化活動に指導者として関わり、オリンピックに団体出場が出来なかった女子体操を入賞レベルに引き上げることに貢献しました。また、28年間団体の金メダル獲得がなく低迷していた男子体操においては、塚原直也(アテネ大会金メダリスト)や内村航平(世界大会10連勝)といった金メダリストの育成に努めてきました。まさに、夢と希望と感動に溢れた楽しい体操人生でした。

勿論その間、苦難に追い込まれ競技生活をあきらめなければならないようなことも多々ありました。しかし、体操から学んだ「最後まであきらめない」「ベストを尽くす」「ポジティブな発想」「創意工夫」の姿勢をもって、幾多の苦難を乗り越えてきたからこそ今があるのです。

このような経験の中で、体操への思いは広がり、塚原体操センター事業として選手育成とともに体操教室及びカルチャー教室を企画・運営し、広く体操の普及に努めてきました。
その基盤となっているのは、私の持論である「体操はあらゆるスポーツの原点であり、すべてのスポーツは、自らの体を操る体操力が決め手となる。」そして「非日常的なアクロバットへの自由な挑戦は人間の持つ限りない能力を覚醒する。」といった体操理念です。

したがって体操教室では、体操の特性を生かして幼児・児童期に身に付けるべき様々な動きを体験させ、活動意欲や体力・運動能力の基礎を培います。さらに、仲間と一緒に練習することで、社会性やコミュニケーション力、自立心や思いやりの心等を育みます。また、様々な体操を基盤とした魅力あるカリキュラムのカルチャー教室では、心身のリフレッシュとともに望ましい運動習慣等を身に付けます。

このように、我が体操人生の集大成である塚原体操センターは、ゆるぎない信念のもとに、老若男女すべての人々を対象に、正しく・楽しく・安全をモットーに体操指導を実践し、スポーツ振興とともに子どもたちの健全育成や心身の健康保持増進等を目指していきたいと思います。

そしてまた、人々に体操の魅力と効果を伝え続けてきた塚原体操センターは、多くの方々のご厚情に支えられ、今年で創設50周年を迎えます。これを契機に、「新時代の体操センターあり方」について研究・検討を重ねる等、新たな挑戦を怠ることなく精進して参ります。

体操指導50年の歩み

体操指導50年の歩み

/沿革
1974年(昭和49年)塚原光男・千惠子両氏による指導体制発足
1979年(昭和54年)久我山体育館落成
2023年(令和5年)新体育館完成予定

オリンピック成績